社会保険給付金アシストは詐欺ではありません。ただし、SNSやGoogleマップ上に独立した第三者口コミがほぼ存在せず、判断材料が限られているのも事実です。
そもそも「社会保険給付金」は正式な制度名ではありません。傷病手当金と失業手当(基本手当)の申請サポートを指す、業者側が使う呼称です。制度自体は厚生労働省が管轄する公的な仕組みであり、怪しいものではありません。
この記事では、法人情報・返金保証・料金体系・競合比較といった検証可能な事実から、社会保険給付金アシストが信用に値するかどうかを判断します。
社会保険給付金アシストの口コミ結論
「怪しい」と感じる理由は理解できます。ただし、客観的な事実を確認すると「詐欺」とは言えません。
ここからは「詐欺ではないと判断できる根拠」と「それでも注意すべき点」を、検証可能な事実ベースで整理します。
詐欺ではないと判断できる3つの根拠


運営会社の実在、実績の公表、返金保証の3点から、少なくとも「詐欺」とは言えません。
1つ目の根拠は、運営元の実在が公的に確認できることです。社会保険給付金アシストを運営するのは株式会社スムリエ(福岡県福岡市中央区大名)で、法人番号は4290001088234です。国税庁 法人番号公表サイトで誰でも検索・確認できます。同社は退職代行SARABA(一律24,000円)も運営しており、退職支援分野で複数の事業を展開しています。

2つ目は、サポート実績と顧客満足度を公式サイトで公表していることです。2021年のサービス開始以降、1,000件以上のサポート実績があり、顧客満足度98%と記載されています。ただし、この数値は自社調べであり、第三者機関による検証は確認できません。「公表している=事実」と即断するのではなく、面談時に具体的な内訳を確認するのが賢明です。
3つ目は全額返金保証の存在です。傷病手当金が不支給となった場合は全額返金、失業手当が増額できなかった場合にも全額返金すると公式サイトに明記されています。返金保証があること自体は利用者のリスクを下げる要素ですが、適用条件の詳細は公式サイト上では限定的にしか開示されていません。
①法人番号で運営会社の実在を確認できる ②サポート実績1,000件以上・満足度98%を公表(自社調べ) ③傷病手当金の不支給・失業手当の増額不可時に全額返金保証あり
繰り返しますが、「詐欺ではない」ことと「おすすめできる」ことはイコールではありません。ここまではあくまで違法性がないという事実の確認です。
第三者口コミがほぼゼロという現実
X(旧Twitter)やGoogleマップで検索しても、社会保険給付金アシストの独立した第三者口コミはほぼ見つかりません。
これは致命的な弱点です。検索上位に出てくる「口コミ」の大半は、アフィリエイト記事内に掲載されたものです。サイト運営者がクラウドソーシングで募集した体験談や、公式サイトから引用した声が中心であり、投稿者の匿名性が高く、独立した第三者評価として鵜呑みにするのはリスクがあります。
口コミが少ない理由はいくつか考えられます。まず、サービス開始が2021年と比較的新しいこと。次に、退職や傷病手当金の受給はプライベートな話題であり、SNSに投稿しにくいテーマであること。傷病手当金の受給は体調不良が前提のため、「受給した」と公言しづらい心理が働きます。
口コミが少ないこと自体は、サービスの質が悪い証拠にはなりません。しかし、判断材料が少ない以上、口コミ以外の客観的事実で評価する必要があります。この記事では法人情報、返金保証の仕組み、料金体系、競合との比較といった検証可能な事実を軸に判断していきます。

口コミが見つからないこと自体を「怪しい証拠」にするのは短絡的です。ただ、判断材料が少ない以上、面談で聞けることは全部聞く。それが唯一の対策です。
社会保険給付金アシストの悪い口コミ
サポート開始後に返信が遅くなる
「契約前は即レスだったのに、契約後にレスポンスが遅くなった」という声は複数確認できます。
この指摘は、競合サービスの比較記事や口コミ募集サイトでも見られるパターンです。契約前は営業フェーズのためレスポンスが速く、契約後はサポート担当に切り替わることで対応速度が落ちるケースがあります。特に3月前後の退職シーズンは相談件数が集中するため、遅延の可能性が高まります。
- 契約前の面談で「レスポンスの目安は何時間以内か」を確認する
- 担当者の休日・緊急時の連絡手段を聞いておく
- 口頭ではなくLINEやメールなどテキストベースで回答をもらう
受給額が期待より少なかったケース
「最大28ヶ月」「最大400万円以上」という数字は、全員に当てはまるわけではありません。
傷病手当金は標準報酬日額の2/3が支給されます。「給与の2/3」ではなく「標準報酬日額の2/3」が正確な表現です。標準報酬月額は等級で区切られるため、実際の給与とは多少ズレが生じます。月収が低い場合や受給期間が短い場合、受給総額は「最大」の数字を大幅に下回ります。
失業手当(基本手当)の日額も、年齢と賃金日額によって上限が決まっています。さらに所定給付日数は年齢・被保険者期間・離職理由によって90日〜330日と大きな幅があります。「最大28ヶ月」は傷病手当金の最大18ヶ月と失業手当の最大10ヶ月を合算した理論上の最大値であり、全員がこの期間フルに受給できるわけではありません。
「最大」の数字が一人歩きしている現状は、このサービスに限らず業界全体の課題です。面談時に自分の標準報酬月額と勤続年数を伝え、個別の受給見込みを試算してもらうことが重要です。
自分で申請すれば無料という指摘
傷病手当金も失業手当も、ハローワークや健康保険組合で自分で申請すれば費用はゼロです。これは紛れもない事実です。
「無料でできることに数十万円払うのは無駄」という声は当然あります。傷病手当金・失業手当の申請手続き自体は公的制度であり、誰でもアクセスできます。健康保険組合に傷病手当金の申請書を提出し、ハローワークで失業認定を受ける。これらの手続きに代行費用は本来かかりません。
この声が正しいかどうかは、申請者の状況によって異なります。どのような人に有料サポートが必要で、どのような人なら自力で十分なのかは、後のセクション「使うべき人」で詳しく整理します。
- 「最大○○万円もらえる」の数字だけで契約を決めてはいけない
- 面談前に自分の標準報酬月額・勤続年数を把握せずに話を聞いてはいけない
社会保険給付金アシストの良い口コミ
深夜の問い合わせにも即日返信
土日祝を含め24時間対応を公式サイトで謳っており、「深夜にLINEで問い合わせたら翌朝には返信が来た」という声があります。
退職を決意するタイミングは、夜間や休日が圧倒的に多いです。日曜の夜に「明日から会社に行きたくない」と思い詰めるケースや、深夜に布団の中でスマホ検索しながら情報を集めるケースは珍しくありません。そのタイミングで問い合わせができ、翌朝には返信があるというレスポンスの速さは、精神的に追い込まれている人にとって大きな安心材料です。
ただし、24時間「即レス」ではなく24時間「受付」の可能性もあります。深夜3時に送ったLINEに深夜3時に返信が来るわけではなく、翌朝の営業開始後に順次対応されるケースが現実的です。レスポンスの速さに関する口コミは、期待値のズレが生じやすいポイントでもあります。
退職代行SARABAが無料で助かった声


社会保険給付金アシストの利用者は、退職代行SARABA(通常24,000円)を無料で利用できます。
株式会社スムリエは退職代行SARABAも運営しています。SARABAは労働組合として団体交渉権を持ち、有給消化の交渉や退職日の調整にも対応できるサービスです。この退職代行を受給サポートとセットで無料利用できるため、「退職を切り出せない」「上司と話したくない」という人にはワンストップで問題を解決できるメリットがあります。
この無料付帯は2026年3月時点の情報です。キャンペーンとして実施されている可能性があり、恒久的なサービスとは限りません。最新の条件は必ず社会保険給付金アシスト公式サイトで確認してください。



退職代行の無料付帯は魅力的ですが、それだけで契約を決めるのは危険です。サポートの本丸は傷病手当金・失業手当の受給支援。そこの中身を面談でしっかり確認してください。
社会保険給付金アシストの料金と返金保証
月収別の受給額シミュレーション


料金は受給額の10〜15%が目安です。プランや個人の状況により変動し、正確な金額は面談で案内されます。ここでは3パターンの月収別に概算を試算します。
傷病手当金は「標準報酬日額 × 2/3 × 支給日数」で計算されます。失業手当(基本手当)は賃金日額に応じた給付率(約50〜80%)が適用され、所定給付日数は離職理由・年齢・被保険者期間によって決まります。
以下は、30代・勤続10年以上・自己都合退職・傷病手当金を最大18ヶ月受給し、その後失業手当を受給した場合の概算です。
| 項目 | 月収25万円 | 月収30万円 | 月収35万円 |
|---|---|---|---|
| 傷病手当金(月額目安) | 約16.7万円 | 約20万円 | 約23.3万円 |
| 傷病手当金(18ヶ月合計) | 約300万円 | 約360万円 | 約420万円 |
| 失業手当(日額目安) | 約4,800円 | 約5,500円 | 約5,900円 |
| 失業手当(150日分の場合) | 約72万円 | 約82.5万円 | 約88.5万円 |
| 受給総額(概算) | 約372万円 | 約442.5万円 | 約508.5万円 |
| サポート費用(10〜15%) | 約37〜56万円 | 約44〜66万円 | 約51〜76万円 |
| 手元に残る概算 | 約316〜335万円 | 約376〜398万円 | 約432〜457万円 |
この表はあくまで概算です。実際の金額は、勤続年数、年齢、加入している健康保険の種類(協会けんぽか健保組合か)、標準報酬月額の等級によって変わります。面談時に源泉徴収票や給与明細を準備しておくと、より正確な試算が可能です。
返金保証が適用される3つの確認ポイント


「受給できなかった場合は全額返金」と公式サイトに記載がありますが、適用条件の詳細は公開情報だけでは判断できません。
公式サイトの記載によると、傷病手当金が不支給となった場合と失業手当が増額できなかった場合に全額返金するとされています。しかし「不支給」の定義範囲(一部支給の場合はどうなるか)、途中解約時の扱い、返金までの期間については明確に開示されていません。
面談時に確認すべき3つのポイントは次のとおりです。
- 「受給できなかった」の定義:一部支給や減額支給の場合も返金対象になるのか。傷病手当金は受給できたが失業手当の増額ができなかった場合の扱いはどうか
- 途中解約の扱い:サポート開始後に自分の判断で解約した場合、支払い済みの費用はどうなるのか。クーリングオフの適用はあるのか
- 返金までの期間:返金が確定してから実際に口座に振り込まれるまで何日かかるのか
返金保証があること自体はプラス材料ですが、条件を確認せずに契約するのはリスクです。必ず面談の場で書面ベースの回答をもらってください。
退職コンシェルジュとの料金差




退職コンシェルジュはCREED BANK株式会社が運営する業界最大手の1つです。日本で最初に退職後の受給サポートを民間企業として開始したとされ、2016年9月のサービス開始以降、4,000名以上のサポート実績を公表しています。
両社の比較を以下にまとめます。
| 比較項目 | 社会保険給付金アシスト | 退職コンシェルジュ |
|---|---|---|
| 運営会社 | 株式会社スムリエ | CREED BANK株式会社 |
| サービス開始 | 2021年 | 2016年9月 |
| 料金目安 | 受給額の10〜15% | 受給額の10〜15% |
| 傷病手当金サポート | 対応あり | 対応あり |
| 失業手当サポート | 対応あり | 対応あり(追加費用あり) |
| 退職代行の無料付帯 | SARABA無料(条件あり) | SARABA提携(別途費用) |
| サポート実績 | 1,000件以上 | 4,000名以上 |
| 満足度 | 98%(自社調べ) | 受給率97%(自社調べ) |
| 土日祝対応 | 対応あり(24時間受付) | 土日非対応との口コミあり |
| 返金保証 | あり | あり(条件付き) |
| 専門家関与 | 提携オンラインクリニックあり | 弁護士・社労士・税理士が顧問 |
退職コンシェルジュは実績の長さと専門家の関与が強みです。一方、社会保険給付金アシストは退職代行の無料付帯と土日祝の対応力を打ち出しています。どちらが優れているかは個人の状況によって異なるため、両社の面談を受けて比較するのが確実です。
社会保険給付金アシストを使うべき人


サポートが必要な人の3つの条件
有料サポートを検討すべきなのは、「制度が複雑すぎて自分では判断できない」「精神的に手続きの余裕がない」「退職前の準備が必要だが何をすべきかわからない」のいずれかに当てはまる人です。
1つ目の条件は、精神的に追い詰められていて役所での手続きや書類作成が大きな負担になっている人です。うつ症状や適応障害で出社もままならない状態では、ハローワークに通って申請書類を揃えること自体がハードルになります。手続きの負担を誰かに肩代わりしてもらう価値は、この状況では十分にあります。
2つ目は、傷病手当金と失業手当の併用を検討しているが制度理解が追いつかない人です。傷病手当金は健康保険の制度、失業手当は雇用保険の制度であり、管轄も申請先も異なります。両方を最大限受給するには、受給開始のタイミング、退職日の設定、待期期間の完成など、複数の要件を同時に満たす必要があります。この調整を自力で行うのはかなりむずかしいです。
3つ目は、退職前の段階で事前準備が必要なことを知らない人です。傷病手当金を退職後に受給するには、在職中に待期期間(連続3日以上の休業)を完成させておく必要があります。この条件を知らずに退職してしまうと、傷病手当金を受給できなくなる可能性があります。「何をいつまでにすべきか」の道筋を示してくれるサポートには、費用に見合う価値があります。
自力申請で十分な人の特徴


ハローワークや健保組合での手続き経験があり、制度を自分で調べて理解できる人は、有料サポートは不要です。
特に、失業手当のみの申請で十分な人は自力で対応できる可能性が高いです。傷病手当金が不要であれば手続きの複雑さは大幅に下がります。ハローワークインターネットサービス(求人検索・失業手当の手続き案内)での求職者登録、失業認定の手続き、基本手当の申請は窓口で案内を受けながら進められます。


さらに、2025年4月の雇用保険法改正によって自力で早期受給するハードルが下がっています。改正のポイントは2つです。
①自己都合退職の場合、待期期間7日+給付制限1ヶ月で約1ヶ月半後から受給を開始できます(改正前は約2ヶ月半後)。ただし5年間で3回以上の自己都合離職は3ヶ月のままです。
②離職日前1年以内または離職後に厚生労働大臣指定の教育訓練を受講した場合、給付制限そのものがなくなり、待期期間7日の経過後すぐに基本手当を受け取れます。
参照:厚生労働省「令和7年4月以降に教育訓練等を受ける場合、給付制限が解除され、基本手当を受給できます」
この改正で、自己都合退職でも失業手当を早期に受け取りやすくなっています。傷病手当金を申請する予定がなく、失業手当だけで生活費をカバーできる見込みがあるなら、有料サポートを使わない選択も十分合理的です。
「使わない」も正解です。サポート費用は数十万円単位になります。その費用を節約して手元に残すほうが賢い選択になるケースは確実に存在します。



北海道に移住した編集部の経験から言うと、退職後の数ヶ月で動ける範囲は貯蓄額で決まります。サポート費用を払っても手元に十分残るのか、それとも費用を節約して移住資金に回すべきか。自分の貯蓄と相談してください。
社会保険給付金アシストのよくある質問
利用が会社にバレない仕組み
社会保険給付金アシストの利用が在職中の会社に知られることは、通常ありません。
理由は、傷病手当金・失業手当の申請手続きが退職後に行われるからです。傷病手当金の申請書には「事業主証明欄」がありますが、これは在職中に会社が記入するものです。退職後の傷病手当金申請(継続給付)では、元の会社に連絡がいくことは原則ありません。
退職前の相談段階でも、社会保険給付金アシストから勤務先に連絡が行くことはありません。相談はLINEや電話で完結し、職場に郵便物が届くこともありません。失業手当の手続きはハローワークで本人が行うため、元の会社が関与する場面はありません。
ただし、退職代行SARABAを利用する場合は別です。退職代行は会社に直接連絡を入れるサービスのため、「退職代行を使った」こと自体は会社に伝わります。これは社会保険給付金アシストのサポートとは切り分けて理解してください。
退職済みでも申し込める条件
退職済みでもサポートの申し込み自体は可能です。ただし、傷病手当金の受給には在職中の条件を満たしている必要があります。
傷病手当金を退職後に受給(継続給付)するための条件は、退職日までに連続3日以上の休業(待期期間)が完成していることです。さらに、退職日に出勤していないことも条件の1つです。退職後に初めて傷病手当金を申請しようとしても、在職中に待期期間が完成していなければ受給できません。
一方、失業手当のみの申請であれば退職後でも問題ありません。ハローワークで求職者登録を行い、失業認定を受ければ申請できます。
すでに退職済みで傷病手当金の受給を希望する場合は、在職中にどのような休業実績があったかが鍵になります。面談時に退職日と休業履歴を正確に伝え、受給可能かどうかの判定を受けてください。
判断の軸は「自分の状況」で決まる
社会保険給付金アシストは、詐欺ではありません。法人の実在、返金保証、実績の公表という点で、違法性を疑う根拠はありません。一方で、独立した第三者口コミがほぼゼロであること、「最大」の数字が一人歩きしやすい構造であることは、契約前に理解しておくべきリスクです。
有料サポートが必要かどうかは、あなたの状況で決まります。傷病手当金と失業手当を併用したいが制度が複雑すぎる、精神的に手続きの余裕がない、退職前の準備が何も分からない。この3つのいずれかに当てはまるなら、サポートを検討する価値はあります。
逆に、失業手当のみで十分な人、ハローワークでの手続きに抵抗がない人は、自力申請で数十万円を節約できます。2025年4月の雇用保険法改正で自己都合退職の受給開始も早まっています。使わない選択も、立派な判断です。
退職後の生活設計は、傷病手当金・失業手当の受給だけで完結するものではありません。住まい、仕事、家族の問題を同時に考える必要があります。北海道への移住を選択肢に入れている方は、KURASO HOKKAIDO 移住ガイドや北海道の仕事探しガイドもあわせて確認してみてください。
自分が傷病手当金・失業手当をどのくらい受け取れるのかを知りたい方は、まず無料診断で目安を確認してみてください。






