移住者インタビュー06

温泉に癒された経験を活かして、
アトピーに苦しむ人をサポート。

尾崎 滋さん

長年アトピー性皮膚炎に苦しんでいた尾崎さんを癒してくれたのは、道北にある秘湯・豊富温泉でした。学生時代から何度も湯治に訪れる中で、縁あって「温泉コンシェルジェ」として就職し、自分の経験を活かして働いています。

豊富町 温泉コンシェルジェ28歳 静岡県出身
尾崎 滋さん

インタビュー動画
  1. 移住のきっかけは?

    苦しんでいたアトピーの療養で何度も豊富温泉へ滞在。

    ひどいアトピーで苦労していまして、皮膚科の先生に豊富温泉を紹介されて湯治にきたのがきっかけです。1ヵ月ほど滞在して症状がすごく良くなったんですが、帰るとまたぶり返すような状態で。学生時代は長期の休みに繰り返し滞在していました。

  2. 移住先の決めては?

    お世話になったまちに恩返ししたいという気持ちが。

    何回も来ているうちに豊富町が気に入って、ここで何かの役に立てないかと思うようになりました。就職活動の時期に地元の方に相談する中で、コンシェルジェデスクの仕事を紹介していただきました。大学卒業後すぐに、町の商工会に就職しました。

  3. ご両親の反応はどうでしたか?

    あのまちで暮らすのがいい、と賛成してくれました。

    最初は驚かれましたが、賛成してくれました。それまでずっと体調が良くなくて、親にもずいぶんと心配をかけていましたから。豊富温泉に来るようになってから実際にアトピー症状も良くなって、元気になった姿を親も見ているので。

  4. 豊富温泉の泉質や効能は?

    含まれる油分に抗炎症作用があり、皮膚病に効く温泉です。

    泉質は「ナトリウム塩化物泉」ですが、それに原油が混じっているのが特徴です。その油自体に抗炎症作用があって、かなり重症のアトピー性皮膚炎の方でも沁みないですし、入っていると症状が楽になるんです。

  5. 仕事の内容を教えてください。

    温泉コンシェルジェとしてお客さんをサポート。

    日本でも数少ない珍しい泉質で、全国から皮膚病の療養で来られる方が非常に多い温泉なので、初めて来た方に入浴法や注意点などをご案内する仕事がメインですね。あとはインターネットなどで豊富温泉をPRする広報活動や、お祭りやイベントを実施するのも温泉コンシェルジェの大事な仕事です。

  6. 仕事の楽しさややりがいは?

    湯治に来たお客さんが元気になる姿が一番の喜びです。

    初めて来たときには暗くうつむいていたお客さんが、何日かすると笑顔になってきて、元気になって帰って行く姿を見ると、自分のことのように嬉しいです。小さな町なので、何か動いたときに反応がわかりやすいのも面白いですね。

  7. 1日のスケジュールは?

    湯治客への対応のほかに、イベントやお祭りの準備も。

    朝7時半か8時に起きて、冬は雪かきして、それから歩いてすぐの勤務先へ出勤します。朝はレンタカーを借りられる方が多いのでその貸出業務。あとはお客さんの対応と、その時々によって違うんですが、掲示物をつくったり、イベントの準備をしたり、ブログの更新やイベント情報のアップをしたり。勤務時間は5時までですが、時間外の打ち合わせも多いですね。温泉のお祭りの会議などは、みなさんお店や仕事が終わってから集まることになりますから。

  8. 北海道暮らしで楽しいことは?

    北海道ならではの自然豊かな環境を楽しめるところ。

    グリーンシーズンは景色も素晴らしいですし、さわやかで気持ちがいいですね。いろんなところへ遊びに行って、ラフティングも体験しました。自然に恵まれた北海道ならではの魅力を楽しめるのが一番だと思います。

  9. 北海道暮らしで大変なことは?

    北海道の冬は、故郷の静岡では想像できませんでした。

    冬の雪かきはやっぱり大変です。マイナス20℃なんて静岡では想像もできない世界でしたし、寒さでクルマのバッテリーが上がるという経験もありませんでした。本当に地元の方にはいろいろ助けていただきました。

  10. 地域の人々とのコミュニケーションは?

    まちに戻ってきた若旦那から、友人の輪が広がりました

    移住2年目に、旅館の若旦那が札幌から戻ってきて、その方にいろいろ紹介していただいて地元の仲間がどんどん増えました。その方の同級生もまちに戻って食堂をはじめたんですが、今はそこが溜まり場のようになっています。

  11. 将来の展望を教えてください。

    療養型の温泉として豊富温泉をアピールする動きを加速。

    町として、豊富温泉を「観光型」の温泉というよりは「療養型」の温泉としてもっとPRしていこうというムーブメントがあって、しばらくは今のポジションでそれに関わっていきたいと思っています。全国から湯治に来るお客さんにとって、滞在費用が非常にかかるというのは大きな問題ですから。厚生労働省の認可を取って医療費控除の対象にしようと動いているところです。

  12. 移住の先輩として一言!

    都会であくせくするより田舎でのんびりと、
    これからはそんなライフスタイルもいいのでは。

    僕自身はもともと都会よりも田舎の方が好きで、あまりあくせくするのも好きじゃなかったんです。都会で毎日満員電車に乗って疲れてストレスがたまるよりは、自然の中で生活するというのもひとつの選択肢だと思います。インターネットも普及していますから、田舎暮らしでも最新の情報が手に入ります。思い切って北海道へ、特に道北地域に来てほしいですね。

北海道暮らしのこぼれ話

豊富温泉
入浴はすべて温泉、ちょっと贅沢な日課です。

油分を含んでいるのは、もともと石油の試掘をしていたときに出た温泉だから。油膜が張って独特の臭いがしますが、慣れてしまうと他の温泉が物足りなく感じます。ちなみに移住してから入浴はすべて温泉。住んでいる町営住宅の湯船は一度も使ったことがありません(笑)。

尾崎さんに学ぶ!移住のポイント

  1. 01何度も訪れて馴染みのあるまちに移住した
  2. 02就職にあたってまちの人に相談した
  3. 03自分の経験を活かせる仕事に就いている
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