移住者インタビュー01

自分のペースで進められる、
それが農業の面白さ。

野口 博隆 さん

東京でのシステムエンジニア生活から、千葉での農業修行を経て、滝川市に移住して2年弱。大玉トマト栽培をメインに、地元の特産品とコラボしたパスタソースづくりなど、自分の「やりたい!」をマイペースで進めている様子をご紹介します。

滝川市 トマト農家 35歳 東京都出身
野口 博隆さん

インタビュー動画
  1. 移住のきっかけは?

    東京でシステムエンジニアとして忙しく働いていました。

    昔からものづくりが好きだったこともあって、東京でシステムエンジニア(SE)をやっていました。6年弱くらい勤めるうちに、SEとしての仕事よりも営業や売上管理の比重が大きくなってきて、もう一度「ものづくり」に戻りたいと思っていました。

  2. 移住のきっかけは?

    早期退職した父がはじめた農業に興味を持ちました。

    早期退職した父が滝川で農業をはじめて、そういう生活に憧れを抱いたのがきっかけです。SEの仕事が忙しく、日付が変わってから家に帰るということが珍しくなかったので、もっと家族との時間を持ちたかったというのも理由のひとつです。

  3. 移住のプロセスは?

    北海道へ来る前に、トマト農家で4年間修行しました。

    千葉のミニトマトの農家さんで4年間修行させていただきました。北海道で未経験の農業をやるというのは不安だったので、まず自分の適性を見極めることと、技術的な面での準備と、あとは妻にも農家の生活に慣れてもらおうと考えました。

  4. 家探しはどのようにしましたか?

    家族の暮らしやすさを第一に、一人で家を探しました。

    事前に、僕一人で家を探しに来ました。空き家の紹介もあったんですけど、条件に合う物件がなくて。買い物の行きやすさだとか病院の近さだとか、妻と子どもの生活環境をメインに家を探しました。僕自身は、車に乗ればどこでも行けますから。

  5. 環境面での不安は?

    今のところ不便は感じないで暮らしています。

    環境が大きく変わりますから、「東京だったらできたのに」というような考え方はやめようと思いました。買い物に行こうと思えば、車で10分程度のところにモノがそろっているので、今のところほとんど不便なく暮らせています。

  6. 仕事の内容を教えてください。

    3月から10月半ばまで、大玉トマトをメインに栽培。

    大玉トマトの栽培がメインで、3月から種まきが始まって、苗作りをして5月に定植します。7月頃から収穫が始まって、だいたい10月半ばまでが収穫期間です。雪が降る前、11月までに片付けを終わらせるようにしています。10月からは仕事量が減ってくるので、2月くらいまではアルバイトもやっています。

  7. 1日のスケジュールは?

    トマトの収穫期は、朝4時半から毎日が始まります。

    7月の収穫が始まってからは、毎朝4時半くらいから収穫を始めて、8時前くらいに終えて出荷に行きます。朝食後に1時間ほど休憩して、9時から12時までは暑さに気をつけながら調整作業をします。倒れてきた樹を巻いたり、農薬を撒いたり。昼食を挟んで午後はその続きです。だいたい夕方5時くらいまでが限度ですね。それ以降に触ると病気になってしまうので。やっぱり太陽が出ている時間が勝負なので、そこになるべく仕事を入れるようにしています。

  8. 仕事の楽しさややりがいは?

    いいことも悪いことも、全部自分に返ってくるところ。

    チャレンジしていることが、次の年に反映されていくというのが一番面白いところですね。失敗したらもちろん自分が痛い目に遭うんですけど、成功すれば全部自分に返ってくるので、働きがいもあるし、工夫のしがいがありますね。

  9. 休みは取れますか?

    休みが欲しかったらその分頑張る、というスタンスで。

    栽培時期になると基本的に休日はなしです。ですが仕事の進み方次第では、午前中ちょっと買い物に行こうとか、この日は午後から動物園に行こうとか、自分でコントロールできるので、休みが欲しかったらその分頑張るという感じですね。

  10. 趣味はありますか?

    冬場は読書でいろんな情報をインプットしています。

    読書は好きなので、夏の忙しい時期に読みたい本をチェックして、冬の間に一気に読むという感じです。作物をつくっている間はアウトプット時期で、それに向けて、農業の知識を含め冬にたくさんインプットするようにしています。

  11. 将来の展望を教えてください。

    地元産品を活用した加工品づくりに挑戦したいですね。

    トマトのほかに、加工品に使うバジルも栽培しています。滝川市の江部乙が菜種の作付面積日本一で、その菜種油を使ったパスタソースを3種類作っています。今後はニンニクなども自分で栽培できれば。ほかにリンゴやハチミツを作っている方もいるので、うまく組み合わせた加工品を考えたいですね。地元のレストランの方と一緒にレシピを開発したり、みんなで地域を盛り上げていけたらと思っています。

  12. 移住の先輩として一言!

    自分たちでいろいろ考えたり楽しんだりできる、
    その余地があるのが北海道のいいところです。

    自分たちでいかに楽しむか、そこが試されますね。逆に、やろうと思えば何でも好きなことができる場所です。空いている土地もたくさんありますし、ものすごい山の中に住まない限り不便を感じることもないと思いますし。都会のビジネス感覚を持って、サービスを意識しながら農業をやるとか、いろんなアイデアを持って来るにはすごくいいところだと思います。

北海道暮らしのこぼれ話

手作りのピザ釜
焼きたてのピザが深めるコミュニケーション。

もともと料理は好きで、本格的なピザが焼きたくてピザ釜を作りました。最初は家族で食べるだけだったんですが、そのうちに知り合いを招いて、うちのトマトも一緒に食べてもらって、加工品を使った料理もふるまって……と、いい関係が広がる場になっています。

野口さんに学ぶ!移住のポイント

  1. 01未経験の農業を
    まず近場で修行した
  2. 02家族の都合を
    優先して家を探した
  3. 03加工品などで仕事の
    幅を広げている
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